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エボラ隔離対策に反発、住民が暴徒化…リベリア

 【ヨハネスブルク=上杉洋司】エボラ出血熱の感染が拡大する西アフリカ・リベリアの首都モンロビアで20日、政府の対策に反発する住民が暴徒化し、治安部隊と衝突した。

 AFP通信によると、治安部隊の発砲や催涙弾により4人が負傷した。

 サーリーフ大統領は20日から全国で夜間外出を禁止したほか、衛生状態が悪い首都の2地区を「隔離地域」に指定した。これに住民の一部が反発したという。

 感染は、シエラレオネなど隣国でも広がっている。リベリアの新聞「リベリアン・オブザーバー」によると、国境沿いのリベリア軍は、不法入国者を見つけ次第、銃撃するよう命令を受けている。

 世界保健機関(WHO)は20日、西アフリカのエボラ出血熱による死者が18日時点で1350人に達したと発表した。このうち17、18日に判明した死者106人の約9割がリベリア国内だった。


西アフリカで流行続くエボラ出血熱 海を越えて日本上陸はあるのか



 今年に入って西アフリカでのエボラ出血熱の流行が続き、現地での感染拡大の懸念はいまだに払拭できていません。世界保健機関(WHO)の統計によると、今年2月以降に1000人以上が感染、うち660人が死亡(7月20日現在)したとみられます。エボラ出血熱は過去何回か流行していますが、今回の西アフリカ3か国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)のケースは感染者、死者ともに過去最大級。外務省医務官の経験のある関西福祉大学の勝田吉彰教授は「これまでの発生は山奥だったが、今回は首都という人口密集地も含むエリアで流行したことが大きな違い。人の動きが多く、感染拡大を防ぐ囲い込みが難しい」と話しています。

ただしエボラ出血熱はほかの人に感染する前に死に至るケースが多く、的確に隔離されれば拡大しにくいともいわれ、海を越えて日本にまで来る可能性は低いとみられます。

空気感染はしない

 エボラのウイルスが発見されたのは1976年のスーダン。その後、突発的に10回ほど流行し、感染したときの致死率は50~90%と非常に高いものになっています。治療法も確立されていません。

 一方で今回の西アフリカの流行が起きるまでの死者数は1500人強で、マラリアなどの感染症と比べ少ないとの指摘もあります。空気感染などはせず、感染した人の血液や臓器、排泄物に接触しなければうつりません。このためこれまでは感染者の隔離によって拡大を防ぎ、短期間で消滅させることができていました。しかし、今回は都市部での発生で、すべての患者を特定できていないと見られています。

そんな中
モンロビアの貧困層が多く住む地域で16日夜、住民らが隔離施設を襲撃、施設内にいた患者37人が逃走したとされる。リベリアのブラウン情報相は18日、このうち20人は既に別の病院に再収容されたと明かした。

 【ヨハネスブルク服部正法】西アフリカ・リベリアの首都モンロビアでエボラ出血熱に感染した疑いのある患者の隔離施設が襲撃され、患者らが逃げ出した問題で、リベリア政府は18日、17人の行方がいまだに不明であることを明かした。AP通信などが報じた。襲撃者は患者の血などが付いた寝具を盗み出しており、こうした略奪品などから感染が広がる恐れも出ている。

逃走のエボラ患者、全員見つかり治療施設移送


 【ヨハネスブルク=上杉洋司】リベリアのエボラ出血熱感染患者の隔離施設が襲撃され、患者が逃げ出した問題で、同国のブラウン保健相は19日、逃げていた患者は17人で「全員が別の治療施設に移送された」と発表した。

とりあえず安心。


西アフリカで拡大した背景

 さらに文化的な違いも感染拡大を止められない背景になっているようです。勝田教授は「エボラに限らず、病気は神の呪いという考えはまだ根強く、現地の人々が祈とうや薬草という伝統的な治療に頼り、近代医療体制が信用を得られていない面もある」と指摘。「隔離するべき患者を、現地の人たちや教会関係者などが別にかくまってしまうというケースもある」といいます。

 また西アフリカは埋葬の際、遺体にふれて哀悼するという習慣が残っており、これも感染拡大につながるともいわれます。さらにエボラ出血熱はコウモリやチンパンジーなどの野生動物の肉を食べる習慣が原因になっているとの見方がありますが、「コウモリを食べないようおふれは出したようだが、強制的な命令にはなっていないのでは」(勝田教授)といいます。こうした文化的な違いとわからない病気という恐怖心から混乱が広がり、国境なき医師団の「制御できない状況」という声明につながったとみられます。


事元
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140731-00000010-wordleaf-sctch

コウモリは食べないだろうと思ったら
このタイミングでの朝日新聞「コウモリまるごと食べてみた」


2014-06-10-04-21-40

コウモリ(フルーツバット)のココナツミルク煮込み。見た目はインパクトがありますが、味はけっこう親しめます

 白濁したスープに浮かんでいるのは、羽を広げた小型のコウモリです。おなかを上に、口を半開きにして、ちょっと恨めしげな顔で見上げています。そんなパラオの郷土料理を食べてみたいと願ったのは、私です。それは衝撃的な体験でした。

 コウモリといっても、主に果物を食べる草食で、身体からいい香りがするためにフルーツバットと呼ばれ、パラオだけでなく南太平洋諸国や中国南部、アフリカなど広い範囲で食べられているそうです。頭や内臓、皮も食べることができるので、調理法は1匹まるごと姿焼きや姿煮にするのがポピュラー。お祝いなど特別なときに食べる高級食材として珍重されていて……。

 ひと口食べてみると、密集して生えている短い毛が舌にまとわりつきます。自分の長い髪の毛が口に入ってしまったときに感じる舌触りとはまた異なる、もっとやわらかい動物の毛。私は小型犬を飼っているのですが、いたずらで前足を口に入れられたときの感触がもっとも近いかもしれません。

記事元
http://www.asahi.com/and_w/life/SDI2014080121641.html