民放キー局の今年度第2四半期決算が出揃った。コロナ禍で乱高下した放送収入は2022年度に大幅に下落したが、同じ傾向が今年度も続き、放送事業の売り上げ減少がこの先も続くことが確定したと言っていいだろう。
「放送離れ」と激減する放送収入
原因はさまざまあるが、なんと言っても視聴率が激しく下がっているのが主要因と思われる。
筆者が一番感じるのは、テレビ番組に多様性が見られないことだ。19時を過ぎると、基本的にバラエティだらけだ。
視聴率のため仕方ないというのかもしれないが、いまやその視聴率がぐんぐん下がっている。視聴率を追い求めて同じタレントで同じような番組を作って、その結果視聴率が下がっているのだ。
テレビ朝日の検証番組では「公共性」という言葉が何度も使われた。民放だって国民の資産である電波を使う公共的な存在のはず。そこにテレビ局が向かうべき次の方向性がある。公共性で人々の関心を集め、社会の役に立ち、企業が認めてくれる。「信頼」が今後は必要になる。2023年度を、テレビ局は「信頼」を取り戻す元年だと捉えてもらいたいものだ。
境 治 : メディアコンサルタント
https://toyokeizai.net/articles/-/714822
「放送離れ」と激減する放送収入
原因はさまざまあるが、なんと言っても視聴率が激しく下がっているのが主要因と思われる。
筆者が一番感じるのは、テレビ番組に多様性が見られないことだ。19時を過ぎると、基本的にバラエティだらけだ。
視聴率のため仕方ないというのかもしれないが、いまやその視聴率がぐんぐん下がっている。視聴率を追い求めて同じタレントで同じような番組を作って、その結果視聴率が下がっているのだ。
テレビ朝日の検証番組では「公共性」という言葉が何度も使われた。民放だって国民の資産である電波を使う公共的な存在のはず。そこにテレビ局が向かうべき次の方向性がある。公共性で人々の関心を集め、社会の役に立ち、企業が認めてくれる。「信頼」が今後は必要になる。2023年度を、テレビ局は「信頼」を取り戻す元年だと捉えてもらいたいものだ。
境 治 : メディアコンサルタント
https://toyokeizai.net/articles/-/714822
【【テレビ局】「放送離れ」と激減する放送収入】の続きを読む