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 日本女子サッカー第一人者のMF澤穂希(35=INAC神戸)が本紙の直撃に対し、9月のアジア大会(韓国・仁川)でなでしこジャパンのメンバーから落選したことについて激白した。澤に見切りをつけたとされる佐々木則夫監督(56)とのやりとりを初めて公開。改めて代表生き残りに自信を示すとともに、若手選手たちには厳しい注文を突きつけた。
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 澤は23日に東京・味の素フィールド西が丘で行われた「なでしこリーグオールスター」に「セルバ」の主将として先発出場。試合は1―3で敗れたものの、キレのある動きで中盤で相手ボールをカットし、前線に決定的なパスを供給するなど存在感を見せた。

 試合後は笑顔も絶やさず、体調に問題があるようには見えない。そうなるとアジア大会のメンバーから外れた理由がますます不可解だが、澤は今回の選手選考の“真相”をさばさばとした表情で本紙に明かした。

 澤:実は(佐々木)監督とは事前に話していて「アジア大会にオーバー・サーティー(30歳以上の選手)は呼ばない」と言われていた。(GK)福元(美穂=岡山湯郷)も同じ。そういうことをわかっていたうえでのメンバー発表だったから、悲観的には思わない。今回は若い選手に頑張ってもらおうと。むしろ、リーグ戦の間に1か月もハードな合宿をやるのは体調的にきついから、そういう意味でも(外れて)よかった。

 佐々木監督と事前に話し合いを持ったことで、代表落ちにも余裕しゃくしゃく。指揮官の説明によれば、今回は5月の女子アジアカップで試せなかった若手の実力の再確認の場という位置づけ。アジアカップでは初優勝という成果を上げたが、若手はベテランを中心とした既存勢力を脅かすほどの力を見せられなかったからだ。澤もこうした指揮官の説明に納得できたという。

 澤:今回は(既存勢力と)若手の融合が大事になってくる。新しい選手たちは次につながる大会にしてほしい。アジアカップの時は(若手から)ガツンとくるものが感じられなかった。私には経験があるので(今回外れても)問題ないと思っている。だから、いろいろな選手が経験を積むことが大切。それが来年の(カナダ)W杯に向けてチームの力になる。ぜひチャンスをものにしてほしい。

 佐々木監督は男子のブラジルW杯で前回大会王者のスペインが惨敗を喫したことを例に挙げ「世代交代」の必要性を訴えているが、澤はまだ若手の突き上げに脅威を感じていない。それは今季のリーグ戦で「最強女王」と呼ばれた自チーム、INAC神戸の低迷からもうかがえるという。

 澤:まだ1年目の選手とか、経験の少ない選手には難しいかもしれないけど、自分たちがやるんだという自覚を持たないといけない。今年は私が何か言う機会も増えた。でも、言われてやるのでは力はつかない。

 とはいえ、来年のカナダW杯に向け、自身のパフォーマンスはもちろん、チームとして結果が出なければ代表に残ることは難しいことはわかっている。それでも、再び世界の頂点を目指す澤にとってアジア大会のメンバー落選は単なる“通過点”。世代交代の荒波は覚悟のうえだが、簡単に受け入れるつもりはない。


Yahooニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140826-00000001-tospoweb-socc











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